富士レビオグループは、臨床検査薬業界のリーディングカンパニーとして価値あるテクノロジーやバイオマーカー製品を提供する研究開発型企業です。私たちは、ヘルスケア市場に新たな価値を創生し人々の健康と医療の未来に貢献していくことを使命としています。
2019 年末に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、瞬く間に全世界へ広がり、人々の日常に大きな影響を及ぼした。2019 年 12 月に新型コロナウイルスが初めて報告されて以降、誰もが未知の感染症への不安と恐れを感じていたなか、富士レビオは前例のないスピードで、国内初となる新型コロナウイルス抗原検査キット「エスプライン®SARS-CoV-2」を上市(2020 年 5 月)。その後もインフルエンザウイルス抗原を同時に検査できる抗原定性同時検査キットの開発、これら検査キットの一般用検査薬(OTC)化など、検査領域において 当グループのシナジーと各部門の連携を活かし、世の中のニーズに応え続けている。感染拡大を防ぐため、そして、人々の命と暮らしを守るために、新型コロナウイルス感染症に立ち向かい続ける富士レビオ社員を紹介致します。
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生産本部 宇部工場 工場長(1992年 新卒入社)
2020年春、研究開発本部ではエスプライン®SARS-CoV-2の開発が急ピッチで進んでいました。国内でも徐々に感染拡大が広がるなか、1 日でも早く、少しでも数多く抗原検査キットを上市したいと、急遽宇部工場には各部門から社員が集められ、最終的には以前の 5 倍以上もの人員体制を構築しました。私はかつてエスプライン®製品の生産設備の導入経験がありましたので、研究開発本部や生産技術部と連携し、大型装置を含めた生産ラインを立ち上げると同時に、宇部工場や各部門から急遽集まった社員への教育に取り組みました。それは宇部工場の既存の生産ラインすべてを止めるほどの、前例のない試みでした。経験のある主要メンバーに製造工程や手順を教育し、その主要メンバーが各工程を担当する社員に指導する形を取り、私も昼夜を惜しまず現場でスタッフをフォローしました。当初は慣れない作業で単純なミスも多く、試作段階では失敗して原料を無駄にしてしまったこともありました。しかし、誰もが最短ルートで生産能力を高められるようにトライアンドエラーを繰り返し、ミスがあっても周りで支え合いました。機械のメンテナンスや修理も、通常ならメーカー側が対応しますが、県外移動が困難な時期であったため、私も経験から知恵を振り絞って、なんとか自分たちでこなしたほどです。このモチベーションの高さは、当社の抗原検査キットが国内で初承認されたことをニュースで聞いたり、この抗原検査キットが必ず世の中の役に立つという確信を、関わった誰もが持っていたからでしょう。設備の導入やマンパワーによって生産数も次第に増やしていくことができました。
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研究開発本部や生産本部、製品企画本部、さらに多くのグループ会社・部署が連携し、エスプライン®製品は世の中のニーズに応え続けている。
そこにあるのは社員一人ひとりの強い想い。
それらが集まることで、富士レビオ/H.U.グループのシナジーは、より大きく、確かなものとなる。
これからも 当グループのチャレンジは続く。
人々の健康のために、ヘルスケアの未来のために。